PROJECT X ZONEと同じ日に発売されたソフト。迷ってPROJECT X ZONE買って後悔した思い出
販売元:スクウェア・エニックス
開発元:シリコンスタジオ
プロデューサー:浅野智也
キャラクターデザイン:吉田明彦
シナリオ:林直孝
音楽:Revo
2012年10月11日といえば、俺がPROJECT X ZONEを予約して買った日ですね。あの時のワクワク感はハンパなかったなぁ(遠い目)
開発元のシリコンスタジオにとっては、出世作になるのではないでしょうか?
コンセプトは、王道ファンタジーRPG。
3DSではあまり多くなかったRPGってだけでも需要がありそうですが、最大の特徴はSFC時代のファイナルファンタジーを彷彿させる『クリスタル』『ジョブチェンジ』といった要素が話題を呼んだ。
以下ネタバレ注意
■世界観
火風水土のクリスタル、ポーション、エーテル、フェニックスの尾といったアイテムの名称、ファイア→ファイラ→ファイガの三段活用、ジョブチェンジ…
初期のファイナルファンタジーシリーズを彷彿させる世界観となっている。 特にFF3やFF5が好きな人は今作も楽しめると思います。
勿論、世界観は従来のFFシリーズとは繋がりがなく、新規でも不自由なく遊べると思います。
■ストーリー
闇に呑まれたクリスタルを解放するのが目的という凄くFFチックのストーリー。
下画面のマップにメインイベントやサブイベントが表示され、RPG素人でも迷うことなく進めるのも良いよね。3DSというハード上小学生がプレイしてもストーリーを進められるのは評価するべきか。
4章までと終章、真終章は問題なく楽しめる出来だと思いますが、問題は5章から8章。ここがこのゲーム最大のマイナスポイント。 展開がループするのだ。
ループシナリオ自体はまあ、それなりにあるし、上手く調理さえ出来ていれば全然問題無いのだが、BDFFの場合はアスタリスク所持者との再戦するサブイベントとクリスタルを解放するメインイベントを繰り返すだけ。
途中、一周目と違う会話もあったりするが、毎章展開が変わる訳でもなく、使い回しの台詞を聞かされるだけ。 凄く退屈。
メインだけやってもダルいのに、毎章サブイベント埋めるようなユーザーにはやる気を削がせる展開が延々と続くのだ。
普通RPGのストーリーって中盤から終盤にかけて盛り上がるはずなのに、BDFFの場合ただただ盛り下がるんだもんね。
プレイヤー的にも中盤が一番やる事増えてきて楽しいのに、BDFFの場合は街の売り物が変わる訳でもなけりゃ、敵もステータス上がっただけで新鮮味が一切無いんだもん。
その世界のティズ達に会うわけでもないし…
■戦闘
『ブレイブ』『デフォルト』システムが特徴的。
デフォルトは通常のRPGでいうところの防御コマンド。 デフォルトを行う事により、防御を固めつつ、ブレイブポイントを貯める事が出来る。
ブレイブはデフォルトして貯めたBPを解放する事で最大4回まで行動する事が可能なシステム。
BPを前借りする事も可能で、BP0から4回行動する事も可能。
ただ、仕留め損ねた場合BPがマイナスになり、0に戻るまで一切行動が出来ない。(マイナス時に限りターン終了時にBP1回復)
ブレイブして弱点突きまくるのが雑魚戦の基本戦術で、ボス戦はデフォルトしつつ隙をみてブレイブして大火力を叩き込むのが基本戦術。
…とゆうか、ブレイブして弱点でも突かないとロクなダメージが与えられない。 こちらの防具を固めても敵から受けるダメージが大きいので、黒魔法、魔法剣、召喚で弱点突かなきゃ雑魚戦時間かかりすぎる。
ヴァンパイアのゲノムアビリティは従来のFFの青魔法。 ゲノムアビリティは優秀なのが多く、低燃費で全体の弱点突けるのでヴァンパイア入手してから一気にヌルゲーになりますw
■ジョブチェンジ
ナイト、モンク、白魔道士、黒魔道士……FFシリーズでお馴染みのジョブになりきり戦う事が出来る。
ジョブチェンジするには、敵の幹部が持っているアスタリスクと呼ばれるものが必要で、その殆どがサブイベントで入手する。
つまり、意図的にジョブを増やさずに縛りプレイする事も可能。ストーリー上必須ジョブはすっぴん、モンク、白魔道士、黒魔道士、ナイト、魔人、導師、聖騎士、暗黒騎士。
シーフ、商人、時魔道士、魔法剣士、召喚師、狩人、ヴァルキリー、赤魔道士、薬師、海賊、忍者、スーパースター、ソードマスター、ヴァンパイア、魔界幻師と15個ものジョブは進行に影響無いのだ。
ジョブ間のバランスは終盤こそ崩れるが、概ね良く調整されていて、産廃で育てる価値がないジョブが存在しないのは凄い。24個のジョブ全てにアビリティやサポートアビリティで差別化されています。
■サウンド
進撃の巨人で一躍有名になった、Sound Horizon、Linked HorizonのREVO氏が担当。
正直、この記事を書くにあたって調べたのだが、意外だった。 進撃も昨今のアニメ音楽と比べて異質で注目自体はしてたけど、まさかこの人がBDFFやってたとは…
汎用戦闘BGMの「戦いの鐘」なんかは本当に好き。 必殺技BGMやタイトル画面の落ち着いた曲なんかも好き。
■キャラクター
朴念仁なティズ、真面目で頑固なアニエス、二元論で極端なイデア、ナンパ野郎リングアベル。
一見テンプレの域を出ないキャラ付けだが、パーティキャラが少ない分良く掘り下げられて好印象。
敵のアスタリスク持ちも濃い性格とキャラ付けの割にあっという間に退場するw 男だろうが女だろうが一部除き死亡する
。
これは最初凄く驚いた。デフォルメされてほのぼのしているキャラデザなのに死にまくりw死を曖昧にする作品が多い中、堂々と死を描いてるのも○ デフォルメ前のアニエス即ハボ
メインキャラと何の関わりもないのに100%生存するプリンちゃんwww
■総評
プレイ時間 99:50:33
レベルカンスト
全ジョブマスター済み
全クリ済み(隠しボス含む)
ブレイブリーセカンドの発売が迫ってるので慌ててクリア。なお、完全版を警戒して買うべきか迷ってる模様。
個人的にスクエニまだやれるやん!と認識したゲームソフト。
DQやFFが迷走してるけど、このタイトルは大事に育てて欲しいところ。セカンド次第か。
全体的に丁寧に作られている印象。 SFC時代を彷彿させる一方、一概に懐古向けとは言えないゲームだと思います。
王道RPGといって差し支えないストーリーの一方で、人気声優陣を起用し、RPGの客層の一部である声優オタにもばっちり配慮。 キャラクターデザインもデフォルメされているが、デフォルメ前は十分今風のデザインだ。
なんといっても、飽きやすい俺がクリアどころかレベル、全ジョブを極めるくらいやる羽目になるとは…
懐古に媚すぎず、PSWのRPGみたいにオタに媚すぎず、親切なナビで小学生やRPG初心者も迷わずストーリーを進める事が出来る作品だと思う。
ただ、5章以降のループ展開はコンプに拘るゲーマー程ゲンナリさせる要素はもう少しどうにか出来なかったのだろうか。 毎ループ毎に会話が違うとかだったらまだ新鮮味があったけど、殆どコピペだし。エアリーの正体を気づいてからの真終章とか茶番過ぎる
フレンド召喚もストーリーに絡めてきたのには脱帽。 デフォルトといい、システム面の組み込みが素晴らしい作品だね。
スタッフのFFじゃない発言にも意味があったりね。
FLYING FAIRYからFを取るとLYING AIRY…嘘つきエアリーになったりねw
完全版出して来たし、フライングフェアリーとしてはイマイチの要素もあったけど、99時間も遊んだから90点。