レーベル:MF文庫
作者:伊藤ヒロ
イラスト:ゆき恵
あらすじ
モテたくてモテたくてしょうがない普通の男子高校生であるところの俺、御厨シンイチは、“少し変わっている”幼馴染、犬神サチに付きまとわれているため、普通の女の子に相手にされない悲しい日々を送っていた。けれどある日、サチが俺の友人、長政秋彦に恋心を抱いていることを知り、そこで俺は気づくことになる。サチと他の男が付き合い始めたら、サチが俺から離れてくれるのではないかと! かくして、俺とサチの共同戦線が幕を開けた。「……シンちゃん、早くしないと、長政くんのストーキングに遅れちゃう」前代未聞のドタバタ冷やしラブコメ(?)、スタート!
感想。
何となく2巻まで衝動買いした作品。
率直な感想としては、期待外れのタイトル詐欺。ヒロインの犬神サチはヤンデレというよりは変人痴女みたいなキャラで、他のサブヒロインもイマイチ魅力がなく、主人公も量産型難聴じゃないものの、微妙なキャラ。
そして、なにより文章が酷い。 いや、ラノベである以上、文章力を求めるのは間違っているのは百も承知だし、実際そこまで気にしないが、この作品は酷い。
具体的にあげるとヒソヒソ話をする時に会話文(ヒソヒソ)をほぼ1ページ丸々使うページがやたら多かったりと、ページ埋める為の文章の水増しが酷い。
後は本当に、一般的にヤンデレと呼ばれるような行動をしないヤンデレヒロインが酷い。
常軌を逸している行動がストーキングとスキンシップ、弁当に唾液混入くらいで、狂気も流血も無し。
主人公は犬神サチの事を「ヤンデレ」と称しているが、決してヤンデレじゃないので、ヤンデレ好きの方には地雷。そうじゃない人にも決して面白くない作品。作者やイラストレーターの特別なファン以外買う価値ない作品ですね。
あとがきで作者がドヤ顔でヤンデレに対して熱弁を振るってますが、本編見た後ならなんだかなーって感じ。
作者はエロゲやらで実績(?)はあるのかもしれませんが少なくともこの作品は駄作。読む価値ない作品ですね。
一応2巻まで買っちゃったので読んでみますが、読み終わったらブックオフかどっかに売っぱらいます。