最終巻です。果たして春馬は、モブ子は、恋愛成就する事は出来るのか……?
結果から言えば敗戦。そして終戦。
「主人公」の秋兎はプロローグで桜子先輩と付き合ってフェードアウトしてしまう。
恋に敗れたモブ子は、春馬の恋に協力する事に。お互いそういう協定を結んでるとはいえ、そうじゃないだろ!もっと自分の気持ちに素直になれよ!って思ってしまうぐらいもどかしい。遠回りしないでお前ら一巻丸ごとイチャイチャしろよ!って感じ。
今回はモブ子ではなく、春馬にスポットを当てた物語ですね。
春馬は、巡ってきたチャンスをものにし、ちえりを射止めることに成功する。それと引き換えにモブ子は転校し、春馬の前から姿を消してしまう。
それに追い打ちをかけるように春馬にとって過去の存在である美冬が春馬と妹の小春の前に姿を表す。
それにより、精神的に追い詰められる春馬。そんな弱りきった時に春馬が求めたのはちえりではなくモブ子だった。
春馬はモブ子を求め、街をさまよう。そこでの逃避行を行うが「春馬くんは、この街で幸せになるの。逃げたりなんかしなくて、いいんだよ」
モブ子は、ちえりと一緒に幸せになってというが、春馬はモブ子の事が好きだと自覚していた。春馬はそのことを伝えようとするが、それは叶わなかった。――別れのキス。そして春馬はモブ子も自分と同じ気持ちを抱いているのだと理解する。
それから春馬はちえりとの関係の清算、美冬との関係に終止符を打って東京に向かう。
そして、告白。トゥルーエンド。2巻まで読んだ読者なら誰もが予想した結末ですが、やっぱり春馬の隣にはモブ子が似合うし、また逆も然り。
春馬は割と一巻の頃からモブ子の事好きだったしね。
というか、好きでもない女の子の為にあれこれ動く事なんて出来ないよね。
個別ルート短すぎぃ!もっとイチャラブしてお互い協力して難題を乗り越えるみたいな展開が良かった。
作中の中のメタ的に脇役キャラである春馬にそんな文章で描写する程の生活してなかったんだろうね。ギャルゲでも親友キャラのルートなんてテキスト短いだろうし。
というか、モブ子とのイチャラブをもっと見たかったよ。せめて冒頭のデートぐらい……
だってモブ子マジ女神なんだもん。春馬が情けない醜態晒しても受け入れてくれるし、春馬が煽れば一生懸命頑張るし。 恋人というよりは夫婦みたいな感じですっごい萌えた二人でした。
青春小説としては凄い良かったけど、最終巻のラブコメ要素がもう少し欲しかった。
親友キャラを主人公にしたラノベもっと増えろ