パブリッシャー:任天堂
デベロッパー:インテリジェントシステムズ
発売日:2002年3月29日
プレイ時間:27:20.42
プレイ状況:ノーマル一周目クリア
はい。もう14年も前のゲームになる。『ファイアーエムブレム 封印の剣』のレビューです。
現在のファイアーエムブレムシリーズがあるのは、この封印の剣があるからといっても差し支えないでしょうね。
『トラキア776』を最後に、シリーズの生みの親である加賀昭三氏が離脱。離脱後、初めてのこの作品がコケたら『烈火の剣』『聖魔の光石』『蒼炎の軌跡』『暁の女神』『覚醒』『if』は無かったかもしれない。
シリーズとしては転機となった作品ですね。
ゲームとしては、紋章の謎を最新風(2002年当時)にした感じですかね?
1章の面子もマルスポジに当たるロードのロイ、ジェイガンポジのお助けパラディンであるマーカス、歴代赤緑のアレンとランス、ドーガポジのボールス、ゴードンポジのウォルトと、シーダを除く暗黒竜及び紋章1部の面子だし、2章ではオグマポジのディーク、サジマジバーツのワードにロット、4章ではナバールポジションのルトガー。他にもペガサス三姉妹や神竜のロリ、カミュポジションのパーシバルなど、『暗黒竜』『紋章の謎』のオマージュというか、ファイアーエムブレムシリーズのお約束な記号キャラが配置されてたりと、テンプレ王道ながらも魅力的なキャラクターに仕上がっている。
後の作品にも影響を与える『支援会話』も本作が初導入。
ファイアーエムブレムシリーズは、死んだらロストするという特性上、主人公と一部キャラの会話文のみでストーリー進行するので、味方ユニットのキャラを掘り下げる支援会話はキャラを語るには必須。
個人的にはアレン×ティトとかルトガー×クラリーネ、トレック×ゴンザレス、なんかが好き。
初期能力や成長率もSFC時代に近く、一部のエース以外は烈火以降に比べるとステータスが物足りなく感じるかも。
最近のシリーズのインフレしまくりよりはこれぐらいの方が好き。
ifは限界値はともかく、成長率なんかは少し控えめになってたけど。
ストーリーは、殆どロイとマリナスが会話してるだけなのに面白い。世界観がしっかり作られているからですよね。覚醒とかifは世界観がガタガタだし
流石に寂しく感じたのか、次回作の烈火以降、重要なキャラは死ななくなったけど、封印のロイ以外はヒロインが死のうがエトルリアの三軍将が死のうが一切展開に影響しないシビアさの方が好きだけど、ストーリーがどうしても味気なくなっちゃうからね、仕方ないね。
【総評】
GBAファイアーエムブレムの1作目らしく、テンプレ王道な出来。
手強いシミュレーションの名は伊達じゃなく、GBA作品の中でも安定して高い難易度を誇る作品。未経験だけどGBAのファイアーエムブレムに興味ある人は聖魔からがオススメ。
とはいえ、封印から始めても、きちんとチュートリアルなんかでシステムを理解すれば、ノーマルなら大丈夫。
wii Uのバーチャルコンソールでもプレイが可能なので、興味ある方は是非。
こういう人にオススメ
・ファイアーエムブレムが好き
・SRPGが好き
・仲間がロスト? 死なせなきゃ良いんだろ?
・手強いシミュレーションがやりたい
逆にこういう人にはオススメ出来ません。
・任天堂のゲームなんか出来るか豚が!
・GBA? 古いのはちょっと……
・スパロボみたいなヌルいSRPGが好き
・そもそもSRPGが嫌い