極めて近く、限りなく遠い世界に関係ないスパロボAのテーマをタイトルに使いつつ、ハーレムラブコメと普通のラブコメはジャンルが違う説をでっち上げてみようと思う。
ラブコメってついてるし、どっちも同じじゃね?って思う人もいるかもしれませんが、
イモリとヤモリとかムササビとモモンガくらい明確に別物だと思う。そこを制作側も受け手側も曖昧に『ハーレムラブコメ』と一緒くたにするから、どういう終わらせ方しても荒れるんだよね。
ハーレムエンドにすれば、なんでメインヒロインとくっつかないんだ!ってなるし、サブヒロインとくっつければハーレムエンド派やメインヒロイン派が発狂する。
そういった事態を防ぐためにはヤモリが爬虫類でイモリが両生類なように、ハーレムラブコメではなく、ハーレムとラブコメを違うジャンルとして細分化する必要があるのではないだろうか。まず、前提として、ハーレム作品を「コメディ」として楽しめるか?
コメディとは喜劇。喜劇っていうのは人を笑わせることを主体とした演劇や映画、ラジオやテレビのドラマ作品や、それらのなかの笑いを誘うやりとりを指す言葉だ。
ちなみにラブコメディの意味は日本における漫画、アニメ、ドラマ、小説等のジャンルの一つ。主に恋愛を主題にしたコメディ(喜劇、笑い)の要素が強い明るい作風の作品が当てはまるとのこと。
量産型優柔不断なクソハーレム主人公が、これまた量産型テンプレヒロインとテンプレイベントをこなすだけの作品見て笑えるか?これが工夫を凝らしてある主人公やヒロイン、展開の作品ならわかるよ?
でもさ、ただの自称
「普通の高校生男子」が、次々と美女に惚れられる展開をクソ雑に描写されてくの面白いか?ああ、うん。面白いって人は別にそれで良いんだけど。そうだとしたらやっぱりジャンルの細分化が必要なんじゃないかな。
1対1のラブコメなら些細なイベントひとつで描写重ねられるし、ダブルヒロイン物ならどっちとくっつくかハラハラドキドキ出来るし、複数カプものならニヤニヤ出来る。
しかし、
ハーレム物は恋愛感情が絡むラブコメの癖に「関係性の変化」が訪れない。ジリジリ進展したり、一巻で告白して付き合ったり、当て馬とサブヒロインがくっついたりだの「進展」が訪れないから退屈なんだよな。
それに比べて普通のラブコメは時間経過と共に否が応でも関係性の変化は訪れるわけだ。
ここで、ハーレム好きな人は共通ルートが好きで、ラブコメ好きな人は個別ルートが好き説を提唱してみる。エロゲやギャルゲやってる人ならわかると思うんだけど、共通ルートと個別ルートって空気がガラッと変わるじゃん?
前者の誰とも恋愛状態になってないドタバタ日常が永遠に続いてほしい人はハーレムを好み、後者のルートに入って、紆余曲折の末にくっついてハッピーエンドを望むのがラブコメ好きだと思うんだけど…… 。勿論どっちも好きな人もいるだろうけど。
ハーレムラブコメってのは、
要は個別ルートに入るタイミングを引き伸ばしすぎて、「共通ルート」の状態がデフォルトになっちゃってるからグダる
「ハーレムルート」にするにしても、「個別ヒロインのルート」に入るにしても今までの共通ルートからの急転直下で怒涛の結末へ!だから反発が出ると思うんだよね。
徐々に徐々に進展するならまだしも、散々今までヒロインレース煽っといて、完結間近で急転直下で空気をガラッと変えるからどのエンドにしてもそりゃ不満が出る。
だったら最初から「ハーレム」「ラブコメ」って別ジャンルに分けた方が客も勝手に分かれてくれていい気がするんだけど。
でも、ハーレムエンドになるって最初からわかってるハーレム作品って茶番でしかないか……