富士見ファンタジア文庫のライトノベル、「おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!」という作品の1巻の感想です。
まあ、昨今のライトノベル特有のタイトルでどんな話かわかる系の話ですね。略称はオタリア。
一言で言うと「とらドラ」みたいな話ですね。
あらすじ
柏田直輝は高校生活の初日、登校中の路上で偶然見かけた、幼児に優しく接する名も知らぬ美少女に心を奪われた。直後、彼は、その美少女が同級生の長谷川翠だと知る。幸福な巡り合わせを噛みしめる一方、実は「隠れオタク」であり、同時に女子との交際経験も皆無の直輝は、長谷川への切ない片思いの念を抱き続けるだけだった。
そんな中、直輝はクラス内のもう一人の超絶美少女・恋ヶ崎桃から声をかけられる。校内ではビッチのギャルと噂され、化粧にもマメな桃を自然と敬遠していた直輝は、実はその桃が片思いのオタク美少年・鈴木爽太に接近するために、彼女自身もオタクになりたがっているという意外な事実を知る!
強気で横暴な桃に振り回されながらも、その桃と互いの恋愛を実らせるために協力しあう「協定」を結んだ直輝。彼はまったくオタク気のない桃をその筋に教育する一方、自分自身が長谷川と両想いのリア充になれるよう、今風のモテ男としての指南を桃から受けることになる。だがそんな二人の前には、いくつもの難関と思いもよらぬ事態が待ち受けていて……。
Wikipediaから引用。
要するに、長谷川が好きな柏田と、鈴木が好きな恋ヶ崎が互いの恋を叶えるため協力してあーだこーだする話ですね。
キャラクター描写としては、主人公の柏田がリアル感あるオタクで痛々しいですね。(褒め言葉)
どこにでもいる高校生()ではなく、「モテないオタク」が主人公なのは珍しいですね。
実際、一巻の段階では、惚れている長谷川翠との会話なんて数えるほどで、桃からはダメ出しされまくるほど、お洒落スキルも、女性への対応もボロボロ。 髪染めに失敗したりする黒歴史なんかも、お洒落デビュー失敗した感じで痛々しい。あとがきにも書いてありましたが、作者の失敗が元になっているので当たり前っちゃ当たり前ですがね(笑)
ヒロインの恋ヶ崎桃も、ライトノベルを読んでるような層には嫌われそうな「ギャル」であり、惚れてる対象が主人公じゃないって結構な地雷要素ですが、俺的には特に問題なく読めました。お洒落関連のなんかも柏田同様、思わず納得してしまった(笑)
ビッチ系処女とかいうマイナー属性ってのもテンプレから外れていて良いよね。
果たして主人公はリア充に、ヒロインはオタクになれるのか!? そして、恋の行方は… 続きが気になる作品ですね。
とりあえず、2巻と3巻買ってきたので読みます。