うーん……この。
ちょっと前の記事で原作の感想書きましたが、この映画は原作の別々の話が他の話に影響を与えるという原作の良さがまるで生かされてないですね。
5つの話を二時間でやったのは評価出来ますが、4本のエピソードを別々の監督。しかも東京芸大。
この話は、先ほども述べたように、一見無関係は話がつながり、一つの話になるのがキモなのに、指揮する監督がバラバラじゃ出来の微妙な『世にも奇妙な物語』にしかならないよ。
特に河原崎のパートなんか説得力無いわ尺の問題もあるけど説明不足なまま解体シーンに入るわ意味がわからない。
黒澤のパートは黒澤役の堺雅人さんと佐々岡役の永井努さんの会話は演技もあり、かなり良かった。というか、堺雅人さんの演技に助けられてるな、と。
京子のパートも一応原作の筋に近いかな。 一応不気味さは再現されてたかな?
豊田のパートはなんだか薄い。尺の都合もあるのだが、犬との絆が描かれてないからラストシーンが説得力皆無。やっぱり中年男性の哀愁は若い監督には難しいのかな?
世にも奇妙な物語ですね。原作自体がそのエッセンスはあるのでしょうが、この作品はラッシュライフではなく、世にも奇妙な物語です。
学生にしては頑張ったのかも知れませんが、伊坂作品と言う有名原作を使ったからケチもつきますね。 個人的に黒澤パートと京子パートは及第点ですが、河原崎と豊田のパートはダメですね。
キャストが豪華なので55点ぐらいですかね